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コンサルティングレポート

マクロ環境のネガティブトレンドをどう捉えるか

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[2008年11月14日]
世の中が大変な事になっています。株価は日経平均が8000円台を割る勢いで未だ混乱が収まる気配は見えません。為替も円高、ユーロ安の水準で1ドル97円台、1ユーロ125円台で推移しています。(10月23日現在)
倒産も、相変わらず不動産・建設業界を中心に下げ止まっておらず、16日には群馬県高崎市の東証二部上場、総合建設業「井上工業㈱」が倒産しました。2008年に入ってからの上場企業の倒産はこれで25社目です。
新聞やニュースで毎日取り上げられるこのようなマクロ環境のネガティブな情報に対して経営者や従業員がどのようなマインドで捉えるかによってその企業や人の業績・成果に大きな影響を与えるということを、最近のコンサルティング現場で身にしみて感じるようになりました。
良くないケース、しかし最近現実的には非常に多く見受けられるのは次のような傾向です。
「世の中大変だ」
「市場・業界全体が低迷している」
「特に不動産を扱う商売なんて今はどこもダメ」
「だから今は何をやっても結果はでない」
「不動産ビジネスはミズモノだから、伸びるときもあれば沈むときもある」
「優良な競合他社もダメなのでうちも仕方ない」
このように、自社・個人の芳しくない業績・結果に対する言い訳として、
「マクロ環境の低迷」を利用するというケースです。ここの大事なポイントは、言い訳そのものの論理は決して飛躍していない場合でも、このネガティブなマインドになることによって「今すべき行動の怠惰」が現れてくるということなのです。
一方、良いケースは次のようなマインドを持った企業・人です。
「世の中大変だといっているけど、実際に何がどれくらい大変なのだろう」
「自社の商売にどれくらいの影響があるのだろうか」
「競合が大変なら今は自社にとってはチャンスじゃないのだろうか」
「このような時期だからこそ、今やるべきことをコツコツと取組まないといけない」
このように、マクロ環境(世の中)の「なんとなくな不況」の原因や実態を正確に把握し、ミクロ環境(自社)にどのような影響があるのかを、冷静に知ろうとする事。また、このような時期だからこそ、今やるべきことを、前向きに、着実に、一生懸命コツコツとこなす企業・人。前述のケースとは対照的です。この差は思いのほか大きいものです。

【永続する企業の持続的成長を支える不況対策】

我々はコンサルタントという立場で常にマクロの大きなうねりに関しては、敏感にその変化をつかまえようと努力しています。しかし一方でコンサルティングの現場では、それ以上に重要視している事が、先の「現状を冷静に捉えて、今やるべきことをプラス発想で、楽しく、着実に一生懸命取組む事」です。
これが永続する企業の持続的成長を支える最大の「不況対策」だと考えています。様々な「コンサルティングノウハウ」や「あるべき論」を我々が振りかざすよりも、今はこの考え方が最も重要なのでしょう。逆にそのような思いを共有できる風土や、ルールや仕組みを整備することが必要だと思います。
「前向きにプラス発想で今やるべきことを一生懸命取組む」
あらためて今の自社・個人を振り返ってみてください。



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(株)船井総合研究所 経営コンサルタント 久木田光明

船井総研内に発足した不動産ビジネス専門のコンサルタント集団 リアルエステートビジネスチーム(REBチーム)のプロジェクトリーダー。「脱業界常識」をコンセプトに大手から中堅、中小に至るまで多様な企業に対応したコンサルティングを提供。最近は不動産金融分野への進出も始めている。



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