世界経済危機対策に潜むリスク
今日はオフの日曜日なので、少し閑談を。。
素人の呟き程度に聞いて頂ければ幸いです(^^;
このblogでも幾度となく取り上げたように、
私たちが直面している世界的な経済危機に対して、今、世界各国で
迅速かつ、これまでにない大掛かりな経済対策を実施し始めています。
いずれも現実味をおびてきた、大恐慌や国家破綻といったような最悪の事態を
避ける為ですが、その対策のほとんどは、
不良債権を抱えた金融機関への資本注入、もしくは不良債権の買取りと、
大規模な財政出動による景気刺激策
のいずれかであります。
これらの対策はいずれも、今回の世界的な経済危機の根源的な要因であると
いわれている、新自由主義、シカゴ学派、マネタリズムが、ずっと否定し続けてきた
ケインズ主義的な対応策に他ならないと思うのです。
彼らが1929年の大恐慌においても、その対応策を否定していたように、
また経済学の世界でも「新古典派総合」から「合理的期待形成学派」とよばれる
急進派が主流を占めるようになってきたように、かつて否定された、
ケインズ主義的な対応策が今は支持されているってことですよね。
ちなみに、
「新古典派総合」ってのは、マーケット・メカニズムを重視するマネタリストの立場と、
政府の介入を適度に許すケインズ経済学とを適宜組み合わせるもの。
「合理的期待形成学派」ってのは、政府の市場介入を全面的に否定する
市場原理主義に重きをおいた考え方です。
しかし、これらの対策は、当時彼らが否定したように、
「短期的な問題解決、危機の回避が避けられたとしても、
長期的にはその回避手段そのものが、問題を深刻化し、先送りしているにすぎない」
という課題を抱えているという点に、間違いはなかったと思います。
「今はそんなこと言っている場合ではない」というのが、
100年に1度といわれている、今の深刻な事態をあらわす、率直な意見
なのかもしれないのですが、少し心配してしまいます。
先に述べたような経済学における市場原理主義が、アメリカを中心に
世界各国に広まり、それが唯一絶対的な解のように、グローバル資本主義を
形成していった結果が、今日の世界的な経済危機であると思うのです。
とすれば、何でもそうなのかもしれませんが、一方的、全面的に支持され、
それに対する批判や、敵対勢力?がないというのは、ある意味、大きな
リスクを抱えることにもつながるように感じるのです。
1929年の大恐慌の際には「ニューディール政策」をもって、その対策を
講じたわけですが、当時は、先に述べた、ケインズ主義に対する批判や
もっといえば、マルクス主義の存在も大きかったわけです。
それに比べると、今は、経済学におけるマルクス主義はほぼ力を失って
しまったようですし、ケインズ主義を否定し、市場原理主義を貫いてきた
エコノミストたちも、自戒の念もあってか沈黙を貫いています。
「今は緊急自体だから仕方ない」
の裏にあるリスクは、十分に考慮されるべきだと思います。
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