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2009年04月27日

今の新入社員の会社へのロイヤリティ

新入社員が入社して、もうすぐ1ヶ月がたとうとしています。

先日面白い調査結果を見つけました。

財団法人 日本生産性本部の調査によると、

「就職した会社で定年まで働きたい」という人は

5年連続増加し、過去最高の55.2%に達したということです。

1990年からはじめた同法人の

この項目に関する調査結果の推移を見ると、

2000年には20.5%まで減少し続けていました。

私が社会人になったのが2000年です。

もちろん私の性格的なものもあったのでしょうが、

確かに当時は、「大手に就職したい」とか「入社した会社に一生勤めたい」

というような意識は全くなかったように記憶しています。

また周りでも

「そういった考え方のほうがかっこいい」

というような雰囲気が、確かにあったと思います。

バブル崩壊後、金融ビックバンや業界再編、護送船団方式の崩壊など

「大手=安心、安全」という構造が崩れ去っていました。

また「ベンチャー企業(ITベンチャー)」や「アントレプレナーシップ」という言葉が

はやりだしたのもこの頃だったと記憶しています。

「同じ会社に一生居座るなんてナンセンスだぜ」

っていう雰囲気が確かにあった思います。

それが、今回の調査結果を見る限り、新入社員の過半数が

古きよき「終身雇用」かつ「年功序列」的な企業風土を

望んでるかのように感じます。

また同調査において

転職について

「しないことにこしたことはない」とする回答も

前年比7.0 ポイント増の34.6%と、過去最高となりました。


このほか、

 「上司から会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で

仕事を進めるように指示された場合、どのような行動をとりますか」

という質問に対し、

「上司の指示通りに行動する」

と答えた人は

前年比3.1ポイント増の40.6%。

一方「指示に従わない」とする回答は同2.9ポイント減の11.7%となりました。

調査結果を見る限り、よく言えば

就職先に対する

「忠誠心・ロイヤリティが極めて高くなってきている」

と見えますし、その背景を詮索すると、

「今の社会・雇用環境における不安」

「自分でものを考えることへの消極的な姿勢のあらわれ」

「アントレプレナーシップの減少」

なども見えてくるように感じるのは、私だけでしょうか。

この調査結果を市場のニーズ(新卒社員のニーズ)と

捉えるとすれば、企業の採用戦略も見直していかなければなりません。

私が就職したころに良く見かけた

「5年で独立したい!そんな君を待っている」

「枠にとらわれたくない、自らの創造性で仕事をしたい新人を求む!」

「うちの会社は若手でもどんどん責任のある仕事を任せていく!」

のような論調はもう、学生・新卒にはうけにくくなっているのかもしれません。

あらためて日本独自でもあった、働く上での「安心」を、まずは提供してきたという

雇用スタイルの復活が求められているのかもしれません。



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