今の新入社員の会社へのロイヤリティ
新入社員が入社して、もうすぐ1ヶ月がたとうとしています。
先日面白い調査結果を見つけました。
財団法人 日本生産性本部の調査によると、
「就職した会社で定年まで働きたい」という人は
5年連続増加し、過去最高の55.2%に達したということです。
1990年からはじめた同法人の
この項目に関する調査結果の推移を見ると、
2000年には20.5%まで減少し続けていました。
私が社会人になったのが2000年です。
もちろん私の性格的なものもあったのでしょうが、
確かに当時は、「大手に就職したい」とか「入社した会社に一生勤めたい」
というような意識は全くなかったように記憶しています。
また周りでも
「そういった考え方のほうがかっこいい」
というような雰囲気が、確かにあったと思います。
バブル崩壊後、金融ビックバンや業界再編、護送船団方式の崩壊など
「大手=安心、安全」という構造が崩れ去っていました。
また「ベンチャー企業(ITベンチャー)」や「アントレプレナーシップ」という言葉が
はやりだしたのもこの頃だったと記憶しています。
「同じ会社に一生居座るなんてナンセンスだぜ」
っていう雰囲気が確かにあった思います。
それが、今回の調査結果を見る限り、新入社員の過半数が
古きよき「終身雇用」かつ「年功序列」的な企業風土を
望んでるかのように感じます。
また同調査において
転職について
「しないことにこしたことはない」とする回答も
前年比7.0 ポイント増の34.6%と、過去最高となりました。
このほか、
「上司から会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で
仕事を進めるように指示された場合、どのような行動をとりますか」
という質問に対し、
「上司の指示通りに行動する」
と答えた人は
前年比3.1ポイント増の40.6%。
一方「指示に従わない」とする回答は同2.9ポイント減の11.7%となりました。
調査結果を見る限り、よく言えば
就職先に対する
「忠誠心・ロイヤリティが極めて高くなってきている」
と見えますし、その背景を詮索すると、
「今の社会・雇用環境における不安」
「自分でものを考えることへの消極的な姿勢のあらわれ」
「アントレプレナーシップの減少」
なども見えてくるように感じるのは、私だけでしょうか。
この調査結果を市場のニーズ(新卒社員のニーズ)と
捉えるとすれば、企業の採用戦略も見直していかなければなりません。
私が就職したころに良く見かけた
「5年で独立したい!そんな君を待っている」
「枠にとらわれたくない、自らの創造性で仕事をしたい新人を求む!」
「うちの会社は若手でもどんどん責任のある仕事を任せていく!」
のような論調はもう、学生・新卒にはうけにくくなっているのかもしれません。
あらためて日本独自でもあった、働く上での「安心」を、まずは提供してきたという
雇用スタイルの復活が求められているのかもしれません。
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