自民党のマニュフェスも発表され、選挙戦に向けて
本格始動ですね。
ちらちらとマニフェストを見ていて、またそれらを報道する
マスコミの伝え方を見ていて、少し気になる事があります。
各党とも、格差是正、行き過ぎた市場原理主義経済から決別
といった、基本的には弱者救済路線、弱肉強食・自己責任論から
の転換を声高に叫んでいます。
つまりは所謂、「小泉構造改革」と言われて、市場原理主義を
積極的に取り入れていった、過去の政策をほぼ180度転換する
というものです。
自民党の麻生さんも力強く、マニフェストの内容を
力説していましたが、あなた自身も小泉政権では重要閣僚として
構造改革を推進していた一人のはず。
今更
「郵政民営化(のやり方)には反対だった」
といっても遅いですし、その発言の効果はマイナスのみです。
各党が弱者救済、格差是正、市場原理主義からの撤退などを
強調してマニフェストに展開する理由は、そのほうが選挙で
ウケるから。
もっと言えば、「マスコミ受け」するからだと思います。
マスコミの最近の論調はポピュリズムの色合いが強くなっています。
非正規労働者や派遣社員の窮状、企業の倒産、地方の空洞化
など、金融危機以降、ますますこれらの問題が深刻化する中、
なんとなく「正しいのは弱者で間違っているの強者」という
論調が強くなっているような気がします。
もちろん社会にはセーフティーネットが必要ですし
弱者を守る制度や、暖かい社会環境は必要不可欠です。
しかし、ここまで全面否定されると、
この10年あまりの日本の取り組みは何だったろうかと
思ってしまいます。
日本の戦後60年を
「不足と過剰の60年」
といった人がいましたが、こうなると
なるほど「中庸」の難しさを感じます。
世の中は無常で、右に左への揺れ動くもの。
だからこういった揺らぎは当然、あってしかるべきものだ
と結論づけて、あきらめて流れに身をまかせるというのも
何となくニヒリズムっぽくて嫌ですし。
一方で確かに言える事は
例えば、日本人の一人当たり国民所得や一人当たりGDPはここ10年
下がり続けています。
一人当たり国民所得は95年当時30,000ドルを超えていて
先進諸国の中でダントツのトップ。
それが07年時には25,000ドルに減って、ドイツ、フランス
に抜かれて7番目ぐらい。
経済成長や、GDPが国力の全てではないという意見もあるのですが
とはいえ、ひとつの指標としてみた場合に、
これだけ国力が落ちてしまっている事実は
受け止めないといけないと思います。
その最大の要因はいわゆる失われた10年の経済失策の連続です。
これを担ってきたのが、最近、責任力、政権担当能力を
自認する自民党です。
求められる「中庸」をどのような政策でバランスをとっていくのか。
自民党も民主党も勝負どころ。
そして私たち国民にとっても大切な勝負所だと思います。
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