不動産大手 第三四半期決算から思う
今週は上場企業各社の決算発表。
不動産大手5社の2009年4~12月期の連結決算も
今日で全て出揃いました。
営業利益が前期より拡大したのは
住友不動産、東急不動産、野村不動産ホールディング
の3社。
住不、野村不HDはマンション販売を中心に住宅・不動産事業が好調。
一方、各社が主力に位置付けるオフィスビルの賃貸事業は、相変わらず
厳しい環境が続いているようです。
住宅系不動産販売は少しずつ上昇。オフィス系はいまだ立ち遅れている。
景気回復局面での特徴的な傾向が、ここからも見て取れると思います。
つまり、一般的に住宅関連指標は景気に対して先行し、
オフィス関連指標は景気に対して遅効するという特徴です。
住宅取引の中心は主に個人なので、景気環境の変化、
すなわち例えば金利の低下や、不動産価格の低下が
比較的ダイレクトに関連指標に表れる傾向があります。
また住宅関連の経済効果は波及効果も含めると50兆円程度ある
といわれており、これはGDPの10%をも占めるので、
政府の景気刺激策もこのような、GDPへの影響度の高い分野を
中心に対策を講じられるわけです。
よって全体の景気回復に対して多少先行する形で数字が上昇する
傾向にあります。
一方オフィス関連指標は、主に法人間での取引で成り立っています。
例えばオフィスの増床といったような投資は、景気に対する先行きが
相当明るくならなければ、実行し得ないと言えるでしょう。
つまり、法人が不動産に投資をする(=不動産取引)という状況が
拡大するのは、景気が相当確実に回復してきたと肌で感じるように
なってきてからではないでしょうか。
そういう意味で、オフィス関連指標は景気動向に対して遅効性を
持つと見ています。
今回の不動産大手の決算発表は、そんな今の状況を
わかりやすく反映したものになっているような気がします。














