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2010年03月28日

規模の経済と経験曲線

事業の経済性を考える際に、

また特に私が今最も力を入れて取組んでいる

不動産ストックビジネスにおいて

規模の経済(economy of scale)

経験曲線(experience curve)

に対する理解は、決して避けて通ることはできません。

規模の経済とは、

コストを固定費と変動費にわけて捉え、

固定費はそれを割り引く母数(規模)が大きくなればなるほど

単位あたりの固定費が小さくなるので、単位あたりコストが

下がるという考え方。

経験曲線とは

累積経験量が増すにつれて、例えば従業員の業務スキルや

会社として効率化のためのノウハウが溜まっていき、

結果的にはそれによってコストダウンを図る事ができるという考え方。

これらの考え方を正確に理解したうえで

単位あたりのコストの低減を図ることは、

事業経営を進めていく上で、特に不動産管理ビジネスのような

管理戸数や棟数を増やしながら効率性を上げていくビジネスにとって、

最も重要な経営課題の1つと言えます。

またこの考え方をもとに管理を受託する際の積極的な積算価格の

積算方法も見えてきます。

仮に今の固定費、変動費を正確に把握し、

それらを単位あたり(棟あたりなど)で按分できているとすれば、

そこから導き出される単位当りの現状の利益というものが

あるはずです。

通常の売出価格(積算価格)は、このような現在のコスト基準に基づいて

現在の単位あたり利益を確保した上で、必要な単位あたりコスト

(固定費・変動費)を積みました結果と換言できます。

ただ不動産管理ビジネスにおいて、積極的な棟数・戸数の増大を

狙う場合の戦略的な提示価格というものは、

将来管理棟数(戸数)が増える事により、規模の経済、経験曲線効果

によって、削減できる固定費や変動費をシュミレートした上で、そのコスト

に基づいた戦略的な価格を提示するということも、検討しなければ

なりません。

これは単純に、競合他社に勝つ為の安易な低価格路線を

邁進することとは全く異なります。

当然、その価格を提示したからには、目標とする規模の拡大を

絶対条件としなければなりません。

ただそこには固定費の削減という企業全体の努力と

バランスをとって利益の確保に努めなければなりません。

このコントロールがまさに経営であり、経営者の役割において

重要なものの1つであるといえるのです。



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