住宅ローンの返済手法として、一般的には
借入元金を毎期均等に返済する
元金均等返済(CAM:Constant Amortization Mortgage)
と
毎期の支払いが一定となる
元利均等返済(CPM:Constant Payment Mortgage)
があります。
通常、現在の住宅ローンとして広く利用されているのは
CPMのほう。
よく言われることですが、本当はCAMの方が、理論上、総支払い額を
押さえる効果があるので、返済方法としてはCAMをお奨めするべき
ところです。
CAMは元金に対して一定の返済額を固定して、それに
加えて毎期の残高に対する利息を払っていきます。
例えば借入金額3000万円、借入期間30年(360ヶ月)、
年利子率6%、毎月返済(福利期間1ヶ月)
とすると、CAMはまず借入金額3,000万円を360ヶ月で均等に按分し
その額を360ヶ月かけて、支払い続けます。(月額8.33万円)
それに加えて利子分を毎期の残高に対して6%分を支払うので、
1ヶ月に換算すると初月は3,000万円×(0.06/12)分の利息分返済を
おこなう事になります。(初月15万円)
2ヶ月目以降は、元金均等分の8.33万円は同額で、利息支払い分が
毎期の残高に対して負担する為、毎月の合計返済額は減少していく
事になります。
これに対して、CPMとは毎月支払う金額を一定にするのものなので、
計算された月次の返済額からまずは借入残高に応じて計算される
利息分の支払いを充当し、その残りを元金返済部分にあてるという
考え方なので、借入当初は利息返済の割合が格段に大きくなって
しまいます。
前述の例の場合、計算するとCPMの毎月の支払額は17.98万円
初月の場合、17.98万円のうち利息分(3,000万円×(0.06/12)は
15万円となるとめ、元金返済相当額ははたった2.98万円になって
しまいます。
次月は支払う17.98万円は同じで、利息分が元金が減っている分
利息充当部分が減少し、元金返済十等分が少し増えるという
構造になります。
このようにCAMとCPMを比較すと
1.期末ごとのローン残高はCPMがCAMを上回っているため、
結果的にCPMの総支払額も大きくなり、ローンの貸手にとっては
大きなメリットなる。
2.一方で、事例であげたとおり、当初の支払い金額はCAMのほうがCPM
に比べると、大きくなってしまう。
ということなどが見えてきます。
1,2を考慮すると、おそらく、CAMは当初の負担が大きい為、
借入可能な世帯を限定させてしまい、ローン需要を減少させる
可能性があるといえます。
加えて、1に示したとおり、貸手の立場でみればCPMの方が
若干お得なので、CAMよりCPMを薦める。
その結果、前述したとおり、今の我が国のローン返済の方法は
CPMが主流になっているといえるのでしょう。
クライアント先の不動産企業で、顧客に提出する
「資金計画表」の内容とプレゼン手法の刷新を薦めています。
そこで改めて整理してみたのですが、
今の一般的な「資金計画表」には、CAMとCPMの違いやCAMの説明
さえなく、CPMを前提としたつくりになっているようです。
まぁ~わかりやすいですからね。
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