オフの日曜日なので、恒例のエコノミック談笑を。
リーマンショック以後の各国の
矢継ぎ早な財政出動、金融緩和政策。
そして先日のG20でも語られた、
直近の「財政再建路線」への舵取りの変更。
マクロ経済政策の議論は常に、その有効性に対する
イデオロギー論争になりがちなような気がします。
簡単に言うと、ケインズ経済学と新古典派経済学の対立。
対立というか、シーソーのように時代や歴史の流れとともに
順にその有効性が重視されるという傾向。
あらためて少し整理すると、こんな感じです。
新古典派経済学では、経済主体が合理的な行動をとり、
市場が完全であれば、生産量は常に最適な水準で決まるため、
マクロ経済政策の余地はなく、景気変動も限定的であると考えます。
一方でケインズ派の経済学では、経済現象を不均衡としてとらえ、
価格は硬直的であり、未使用の資源が存在するとの仮定の上で、
所得は総需要によって決まると定義されます。
簡単な数式は省きますが、ケインズの理論によると、最終的には
1より大きい意ケインズ乗数が導かれ、C、I、Gなど国内総需要要素の増加は
所得乗数効果をもたらすとされ、マクロ経済政策の有効性が強調されます。
このように、2つの考え方は大きくことなるのです。
ただし、今回の世界的な経済危機に対して各国が足並みをそろえたように、
新古典派理論においてもマネーサプライや財政支出の増加は
所得を増やす効果をもたらすということは十分認めています。
新古典派においても、政府の役割が無駄という意味ではなく、その役割の本質は
市場が正しい動きができるよう、環境を整備するというもの。
その意味においては政府の財政支出や金融政策は有効であるとみるのです。
ただ、新古典派ではそれらの効果は短期的であり、長期的にはインフレ率を上げ、
財政赤字を増大するか、経済に占める政府部門の構成比を増やすだけとの見方が
強いようです。
で、毎度、色んな経済危機や問題が起こるたびに、ケインズ的対策で対応し、
それが行き過ぎると新古典派的考えで、市場メカニズムに任せろ!という論調が
強くなる。そんな流れが国単位でも、G20のような世界単位での議論においても
ずっと続いているように思います。
素人感覚では、結局、どちらが絶対的に正しいというものではなく、
その時の時期や状況に応じて、より有効に働く考え方がそれぞれ存在する
という程度のもののような気がしています。
学者の方々にいってしまうと怒られそうですが。
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