不動産大手5社2010年4~6月期出揃う
不動産大手5社の2010年4~6月期の決算が出揃っています。
最終損益は東急不動産のみ増益で、他の4社は全て減益となっています。
いずれも、これまで不動産市況が低迷する中も、大手の業績をそれなりに
保たせていた賃貸部門の低迷が目立ちます。
昨年は分譲マンション開発が激減したように、
不況期には開発部門の売上・収益が急激に減少するのですが、
大手・財閥系不動産会社はそれでも、自社で多くの優良不動産を
保有している為、その不動産を活用した賃貸事業が、下支えし、
それなりの業績を確保し得ていたわけなのです。
賃料は売買などに比べ不況期でもそれほど大きくは下がらない
価格の下方硬直性があるためです。
その賃貸事業が今回は軒並み減益。
いよいよ顧客企業が経費節減の矛先として
オフィスの賃料(移動を含めて)に、手を出し始めて
きたことのあらわれなのかもしれません。
つまり、通常ではそれ程大きな影響をうけない賃貸事業
にさえ、収益の悪化が広がっているということは、
更に不動産市場における不況が深刻化してきたことを
示しているのかもしれません。
ただし、逆に徐々に分譲部門の持ち直しも見えつつあることを
考えると、先日寄稿した、ダイヤモンド・オンラインでも
結論付けたように、日本の不動産市場については、
2010年の上半期(6月まで)で一端の底を突いたという見方が
できるのではないでしょうか。
2010年、後半、市場が明るくなることを期待したいものです。













