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2010年08月30日

日銀の追加金融緩和をどう見るか

結論から個人的見解を述べさせて頂くなら

「タイミング的にはかなりよろしくない」

と思う。

今、この瞬間は世界経済も日本経済も

一時であるにせよ、小康状態を保っている今、

なぜ今なのか。

やるなら前回のFOMC直前の政策決定会合時

だったのではないか。

何がそれほど今、危機的状況なのか。

そう民主党。

このタイミングで追加金融緩和を発表することは

事実の可否は別として、イメージとして

「政治的圧力に屈した」

と見られるのは必至。

事実、海外メディア(ロイター、AP通信、WSJなど)からは

そのように報道されている模様。

結果、円安、株高のトレンドは発表前の午前中のみ

その後、円高が進み、株価も停滞しました。

現在では1ドル84.6円。

すでに85円を割ってしまっています。

今回の金融緩和は、実際は財政政策。

以前も取り上げたように、流動性のトラップにかかっている

今の日本の状態では、「金利を操作する」金融政策は

全く役に立たない。財政政策のみが有効という意味においては

正しい選択ではあるのですが。

つまり、日銀が資産を買うという行為は、その買った資産が

暴落して、大きな損失が出ると、独立採算で運営されている

日銀が倒産する可能性が出てきます。

一国の中央銀行たる日銀を倒産させるわけにはいかないので

結果的に政府が救済する。

こうなると、財政政策(つまりコストの負担は最終的には私たち

国民)となんら変わらないわけです。

マーケットも、日銀の発表には何のサプライズもなく、

午前の値上がりで期待感が高まった一方、

それは折込済みだといわんばかりに、午後はそれほど

伸びませんでした。

為替も同様です。

今日、ここ最近、ずっと「動かない」、「無策だ」、と批判され続けてきた

日銀が動きました。

ただ、ために貯めた演出の割には、それほど観客(マーケット)の

反応は良くなかったようで、なかなかスタンディングオベーションとは

ならなかったようです。



当ブログ執筆者 久木田 光明 の所属する
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