1970年代から始まる今回の金融危機
現在の世界的な不況は、2007年のサブプラム問題、
2008年のリーマンショックからの延長線上にあるという
のは当然ですが、そのサブプライム問題は1970年代
以降におこった世界の統治体制の市場化、グローバル化
の発展の1つの帰結であるということは、忘れてはならない
と思います。
大恐慌における通貨と切り下げと保護主義の反省に立って
第二次世界大戦後の体制、いわゆるブレトン・ウッズ体制は
通貨の固定相場体制と自由貿易を担うGATTを土台として
いました。
このような体制が一転したのは1970年代、
為替は固定相場制から変動相場制へ移行し、
貿易の点においても物の自由化が拡大し多国籍企業が
増大したのみならず、金融の自由化、グローバル化が
進みました。
市場化、自由化、金融資本主義化への潮流が生まれ
だしたのが、この1970年代といえるのです。
その金融の自由化、グローバル化の流れが、
ヘッジファンドの拡大や、シャドウバンキング、金融バブル
を発生させ、2007年のサブプライム問題に繋がっている
ものと考えられます。
つまり、サブプラム問題、リーマンショックというものは
少なくとも過去40年近く続いた潮流の中で生まれた、
ある種の「膿」が爆発したのであって、
その治療には、かなりの時間がかかると思っています。
一義的には、「大きな政府」「規制強化」「財政拡大」といった
過去の政策に回帰するということが考えられのですが、
(実際、今はそうなっています)それで潮流そのものが
大きく変わるとも思えません。
米国でもあれだけ、危機に陥った投資銀行を始めとする
ウォール街の人々も、「大きすぎてつぶせない」という
理由から国民の税金によって助けられ、今やその借金を
完済したうえで、過去最高益を実現している企業もあります。
そのトップやファンドマネジャーはまた数億円にも上る
報酬をうけとっています。
本当の経済の転換、回復はまだまだ時間がかかるような
気がしてならないのです。













