不動産業はリスクが高いのかPart2
不動産業界がリスクか高いかどうか。
今日比較したいのは自己資本比率。
即ち、経営における安全性の観点から、業種別のリスクを見たときに
不動産業界はどういう位置づけになるでしょうか。
前回同様、平成10年~平成20年における業界別の自己資本比率の
推移を見てみると、平均の値は圧倒的に不動産業界は低い。
しかも、ボラティリティ(標準偏差)も圧倒的に大きい事がわかりました。
つまり、自己資本比率は平均的には低いものの、その増減のはば、ばらつきも
大きいということです。
これは何を意味しているのでしょうか。
そもそも、企業経営における自己資本の位置づけとは何か?
企業の資金は、自己資本と負債からで構成されます。
資本金はリスクマネーですが、負債はリスクを負いません。
企業がデフォルトした際に負債の提供者であるレンダーの回収原資は、
バランスシートの左側にあたる資産です。
しかし、帳簿上ではバランスシートの左右は均衡が取れていても、
実際デフォルトとなった際にその負債が回収できるだけの
資産価値が維持できているかどうか?
もし、資産の価値の減価が企業の自己資本の範囲で収まれば、
レンダーは資産の換金により貸付金を回収できるわけです。
即ち、自己資本比率とは企業がデフォルトした際に、
当該企業が保有する資産でレンダーがどれだけ回収が可能か
を期待しているかを示す指標として捉えることができます。
このことから、自己資本はその企業が保有する
資産価格のリスクの大きさに対応できるものである必要があると
いえるのです。
だいぶ、横道にそれましたが、そういう意味では、バランスシートの
左側の変動性が大きいと思われる不動産業界は、本来、
自己資本比率を高めに設定しておかなければならないはずなのですが。













