外部環境を重視するか内部環境を重視するか
会社の現状分析をする際に、一般的には誰もが知っている
SWOT分析のフレームワークを使い、その企業を取り巻く外部と内部の
現状を把握します。
すなわち、外部環境の機会と脅威、内部環境の強みと弱みを
押さえるという論法です。
ただ、このSWOTはまさに現状を「分類する」為のフレームワークに
過ぎず、「分けた結果どうするの?」という問に対する答えは
全く考慮されていません。
それについてココで述べると長くなるので、今日はやめておきますが、
この外部環境と内部環境、皆さんどちらを重視しますか?
どっちも重視するよと答えると思いますが、では、違う聞き方をするならば、
どちらを先に考慮した方が良いといえるでしょうか。
日本での使われ方としては、どちらかというと外部環境分析を軸に、
付加的に内部環境を押さえるという使われ方が多いように感じています。
これは競争戦略という概念を広く一般化させたポーターさんの
影響が大きいのでしょう。
ポーターさんは元々産業組織論という分野の経済学者。
マクロの視点から産業や業界の構造を分析するような専門家です。
その彼が企業の分析を行なう際に重視した基本原則が
SPCモデルというものです。
産業構造(Structure)が事業活動(Conduct)を規制し、
事業活動が業績(Performance)を規定するとのいう考え方です。
なので、極論を言えば伸びてるマーケットに行けば伸びるし
伸びないマーケットではどうやっても伸びないという考え方がベースに
あります。
一方で、企業が持つ経営資源やケイパビリティは異質性があり
固着性あるがゆえに、パフォーマンスを決定づけるのは、企業のリソースだ
という考え方、すなわちリソース・ベースト・ビューを掲げた代表格は
バーニーさんということになります。
経営戦略論のトレンドをざっくりというと、80年代はポーターさんの時代
(外部環境アプローチ)、90年代はバーニーさんの時代(内部環境アプローチ)
という流れが見えるのではないでしょうか。
その上で、外部環境重視、内部環境重視の経営戦略論を比較すると
1つのファクターとして「不確実性」に対する関わり方が関係しているように
思います。
外部環境は機会と脅威を抽出し、その機会をベースに新たな投資や戦略を
練っていくということになるので、その展開の仕方によってはリターンも大きい
のですがリスクも大きい。
一方、内部環境重視のアプローチは、まず今現在自社にあるリソースや
ケイパビリティを重視し、それにあうマーケットやセグメントを選択する
ということになるのでリスクはそれほどない。
そういう意味でというと、実は日本の企業にマッチした戦略構築のアプローチは
バーニー風があうのではという事が言えるかもしれません。
いずれにしても、両方大事で、その両面を見なければならないのは
間違いなのですが。
少し、基本に立ち戻って、こんな事を考えてみたのです。













