パフォーマンスの評価とは
企業の業績を評価する際には、実はいくつかの見方があります。
「業績がいい会社」「パフォーマンスがいい会社」
といっても、その定義は様々です。
例えば、誰にとって「パフォーマンスがいい会社」なのでしょう。
経営者?従業員?株主?社会?
これによっても大きく異なります。
では全てのステークホルダーズの評価の源泉たる「売上」が高ければ、
それで「パフォーマンス」がよいと定義できるのでしょうか?
収益性や流動性、安全性などの評価も見なければなりません。
ただ、このような単純会計的なアプローチでも、「パフォーマンス」
を評価するには、十分だとはいいきれません。
その理由の1つを挙げれば、例えば会計上の数値は、ある程度、
経営幹部の自由裁量が聞くからです。
売上の計上方法、在庫価値評価(LIFO or FIFO)、減価償却率、
償却方法など、いくつかのファクターについては、一定の経営上の
意向や選好を反映させることができます。
また、会計上の利益は、どうしても短期利益重視のバイアスが
かかります。
例えば長期的視野にたった複数年度にまたがる投資は、
その投資が直接収益を生み出さない年においても、コストとして
賦課されます。
もちろん会計上の評価には、ブランドや組織の強みといったような
「無形資産」の価値は計上できないという弱点も挙げられます。
そういう意味では、あらゆる単純な会計上の評価も、
それで企業の業績、パフォーマンスの全てを評価するのは難しい
ということがわかります。
とはいうものの数字でその企業のパフォーマンスを評価しなければ
ならない、それしか見えないというのも現実なので、
できるだけ、総合的に会社のパフォーマンスを評価できるものに
近づけようということで、これらの単純な会計的なアプローチが
修整されたいくつかの指標が存在します。
それが
ROIC(投下資本収益率)
であり、
EVA(経済付加価値)
であり、
MVA(市場付加価値)
などです。
それぞれの詳細の説明は、また別の機会に譲りたいと思いますが、
これらの指標は(特にROIC)は単純な会計上の科目を分解して
組合せ直さなければならない(つまり修正)ので、手間としては
とても面倒なのですが、ロジックとしてこの考え方に基づいて
数字を追っていくと、単純な財務諸表では見えてこなかった事実や
その会社のパフォーマンスの現状になどについて、理解が深まる
ケースが多いのです。
逆に言えば、企業のトップマネジメントとして、目標値(パフォーマンス)をいくらに
置くか以上に、目標の視点をどこに置くかの方が、重要であると
思っています。
なぜなら目標に置く視点で、その会社の経営に関する姿勢や、
パフォーマンスに対する姿勢が明確になるからです。
あなたの会社のパフォーマンスを評価する指標は何に置かれますか?













