国債問題の根源的背景
今日は、私の敬愛する先生、現役バリバリのアナリストかつ
エコノミストの方と会食する機会を頂きました。
今の国債問題、ソブリンリスクに対する話題で持ちきりでしたが、
これらの根源的な原因はどこにあるのかという話。
それは同時に日本国債はまだ大丈夫なのかという問いかけにも結果的に
答える事になる観点でもあります。
今のマーケットの見方としてはやはり、
「経常収支」が黒字か赤字かが重要なポイントだという事でした。
国債金融の世界では
よく出てくる「ISバランス」の恒等式に関わる問題です。
ISバランスとは
経常収支=国民民間余剰+財政余剰
すなわち、
経常収支=国内資金余剰
という見方をさします。
国民民間余剰とは要は、民間の貯蓄と消費の差額
財政余剰とは言うまでもなく政府の収入と支出の差額です。
今、問題になっているギリシャ、スペイン、イタリア、そして米国も
経常収支が赤字の国です。
日本は基本的に経常収支は黒字の国家です。
財政余剰は完全に赤字なのですが、
それを上回る国内民間余剰の黒字、
そう、貯蓄率の高さが効いてるわけです。
米国は、かなり前から、財政収支も経常収支もずっと
赤字だったんですが、そこはやはり基軸通貨国という信認があって
これまでは問題なくやってこれたんですが、リーマンショック以降の
急激な財政支出によって、その信認を弱めてしまうほどの
財政赤字が膨らんだ。
で、流石に、このままでは、ということで格下げをされてしまった
というのが、先日の歴史的な事件の背景です。
欧州において危機にさらさている国々は、はたしてこの経常収支を
黒字に転換できるビジョンや可能性をもっているのか。
それが見えない国々については国債に対する信用不安がおこり、
長期金利が上昇するという現象がおこっているということでしょう。
では、日本は?
経常収支が安定的に黒字が続く間は大丈夫という見方ができます。
しかしながら、ISバランスでみる経常収支の黒字の要因は
繰り返しにになりますが、民間の貯蓄率の高さに依存しているわけです。
しかしながら、今後、日本の高齢化の進展を考慮すると、
これまでのような貯蓄率は期待できない。
実際、足元の貯蓄率は減少傾向にあるという話もありまます。
なかなかに、難しい国債問題。
意外に身近に感じる事の少ない国債問題ですが、
国債の問題は金利の問題そのものですし、
金利は経済の体温計といわれるほど、重要なファクター。
やはり注目せざるを得ないと思います。
今日も、大変勉強になりました。
先生、ありがとうございました。













